3Dプリンターによるセラミック治療体験談
スタッフによるセレックによるセラミック治療体験談
浜松市にありますNSデンタルオフィスの歯科衛生士の野沢です。
先日、私自身初めて3Dプリンター治療(セレック)を体験しましたのでお話したいと思います。
何年も前に治療した所が、歯と歯の間によく物が詰まり、毎日歯ブラシとフロスを通してケアをしていたのですが、歯肉が炎症を起こしたりトラブルが起こる原因となるのでやり直しをお願いしました。
神経が生きている歯の治療でしたので、まずは麻酔からです。普段から患者様が麻酔されるところはよく目にしているのですが、いざ自分となると5.6年振り?!だったこともありドキドキしますね。
2回に分けて麻酔していくのですが、、、
本当に全く痛くありませんでした!!!
古い詰め物を外し、形を整え
セレックの登場です!!
3Dカメラで口腔内を撮影し、コンピュータ上で設計します。その後ミリングマシンが10分、15分程で削り出し詰め物の完成です!
1時間程で新しい詰め物が入ります!!
普通なら、型取りをし次回1週間後の完成になります。型取りが苦手な方もいらっしゃると思いますが、私は詰め物が出来上がるまでの間、仮のフタで過ごすこと、あの独特な匂い、味(なんとなくわかる方もいらっしゃると思います。)がとても苦手なので当日新しい詰め物が入ることがすごく魅力的に感じました☆
翌日、結婚式に参列したのですがおいしくお料理も頂けて大満足です!!!
保険診療ではなく自費治療となりますので詳しくはホームページでご確認下さい。
セレックによるセラミック治療は長持ちしやすい
セレックによりセラミック治療の最大の特徴は虫歯を長期に渡って防ぐ事ができる事です。一般的な論文では、金属の詰め物の寿命は平均して5年後に問題の無い歯が6割なのに対し、セレックは9年経過しても9割近くの歯にトラブルが起きていないというデータがございます。
セレックが何故そのような臨床成績を残せるかと言うと、一般的な型取りは気温や湿度の影響を受け、膨張度合いが日々変化しやすいのに対し、セレックは光学印象と呼ばれる光でのスキャンを行い、パソコン上に架空の模型を作り出しますので安定感があると言うのが一つの理由となっております。
せレックは1日でセラミック治療が完結
セレックはスキャンしたデータをもとにその場で被せ物をデザインし、被せ物を作り上げる事ができるため、1日でセラミックによる虫歯治療を完結する事が出来ます。
通常のセラミック治療は型取りを行い、1週間~2週間程の時間をかけ技工士さんが被せ物を作りますので、圧倒的なスピード感がセレックにはございます。
セレックのデメリット
セレックは予め作られたブロックを3次元的に削り出して被せ物を完成させるため、癖のない一般的な歯の色であれば綺麗に色合いを揃える事ができますが、少し特徴的な色調をした歯をお持ちの方だと、細かい色合いに合わせる事ができないケースがございます。技工士さんの作るセラミックの被せ物に関しては細かい色調に対応する事ができるため、使い分けが必要なケースがございます。
セレックのみに限らず、セラミックの被せ物や詰め物に共通したデメリットですが、美しく透明感のある見た目で美しい反面、硬いものを食べたり、歯ぎしりが強い方は割れてしまう事がございます。
また、セレック治療は保険治療が適用ではないため、自費治療となっております。
NSデンタルオフィスのセラミック治療をご希望の方はご予約の上ご来院くださりますようお願い申し上げます。
歯科医師、医療法人社団ほほえみ理事長、NSデンタルオフィス院長。
1984年生まれ、静岡県富士市出身、静岡県立富士高校、国立東北大学歯学部を卒業後、東北大学歯学部付属病院第2総合診療室にて研修を行い、東北大学歯学部付属病院口腔診断科にて診療を行う。
2010年にNSデンタルオフィスを開業。2018年に医療法人社団ほほえみを立ち上げ、理事長に就任。
2021年には東北大学歯学部の39回生と40回生の信頼のできる歯科医師からなるスタディーグループTUGを立ち上げ代表に就任。
インプラント治療と精密根管治療に力を入れており、他院で断られた難易度の高いインプラント治療や、抜歯と診断された歯の治療を行い保存するような治療が得意。
歯科受診時の恐怖心を極力少なくできるように痛みが少なく、居心地の良い歯科医院を日々目指しています。