親知らずが原因で歯並びは悪くなるは嘘?

浜松市にあります歯医者NSデンタルオフィスの院長の鈴木です。

よく相談を受けるお悩みに、若いころより前歯の歯並びが悪くなったんだけど何故?という相談があります。

前の歯科医院でも相談したことがあって、親知らずが歯を押すから歯並びが悪くなると言われて親知らずを抜いたんだけど、その後も歯並びが悪くなり続けているという話も頻繁にお聞きします。

私の父親も歯科医師で父に親知らずを抜いてもらったのですが、その際に父も同じように、親知らずがあると歯並びが悪くなるので抜いた方が良いといっていました。

実はこれ、かなり前から有名な論文で完全否定されているにも関わらず、いまだに親知らずが歯並びを悪くしていると言う先生が後を絶ちません。

(親知らずを抜かなくていいというわけではなく、親知らずを抜いたから歯並びが悪くならないわけではないということです。)

本当の原因は何なのでしょうか?

実はこれはPTMと言われる歯の移動が原因であることがほとんどです。

Pathologic tooth  migration  日本語では「病的な歯の移動」と言います。

病的な歯の移動。歯並びが年々悪くなっていると感じていた方はなにか嫌な予感がしたのではないでしょうか?

その背景には歯周病があるのです。

「病的な歯の移動とは中程度及び重度の歯周病における合併症により起こる歯の移動」と考えられています。

結構難しい話でありますので簡単にお話しさせて頂くと、歯茎の状態が健康でなく、骨の溶けてしまっている患者さんは、かみ合わせの力によって全体的に前方方向に歯が寄っていきます。これにより下の前歯は歯並びがごちゃごちゃになってしまい、上の前歯は出っ歯になっていきます。

病的な歯の移動は歯周病患者さんの30.3%~55.8%の範囲で罹患しているという報告があります。

歯周病の治療を行った上で歯茎の炎症のコントロールをしっかりと行い、矯正治療を行えば元の状態に戻すことが可能だという研究があり、それを根拠として治療を行っていきます。

歯周病患者さんを治療する際に、矯正治療が必要とされるケースは潜在的にかなり存在しています。

矯正治療は費用が80万程度はかかること、治療が長期間に及ぶことが多く、中々患者さんにここまでの治療を理解して頂くことができていないのが実際の所です。

病的な歯の移動は一度起こってしまうと、年々進行していってしまうことが非常に多いものです。

これは更なるかみ合わせの崩壊に向かっていくこと意味します。

NSデンタルオフィスでは将来を見据えて患者様に治療を提案させて頂いておりますので、できれば一度プロの意見に耳を傾けて頂きたいと考えております。

NSデンタルオフィス イオンモール浜松市野 1F

院長 鈴木 宏尚

より詳しく理解したい方はこちらもお読みください↓画像をclick

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