神経を残す、歯を残す。やり直しの無い治療を受けたい方
可能な限り神経を残す、可能な限り歯を残すための治療
近年、急激な歯科医療の発達により、歯を抜かずに残す治療や神経を保存するための治療が急激に発達して参りました。
技術の進歩はあまりにも早く、どこの歯医者に通院しても浜松市内であればあまり変わらないだろうという時代は過ぎ去り、歯科医院の選択で自分のお口の中の将来的な健康が決まってしまうと言っても過言ではありません。
浜松市のNSデンタルオフィスでは、最新の技術と知識を用いて可能な限り歯を抜かずに保存する事をお約束しております。また、虫歯治療においても神経を残せる可能性があるケースでは、可能な限り神経を取らない治療を行っております。
歯の神経を残すための治療って具体的にどんな治療？
「虫歯が神経まで到達しているので神経を取らなければいけない」。今日までの歯科治療において、大学始め様々な教育機関でそのように私達歯科医師は教育されて来ました。ですから今の時代も痛みがない歯でも神経まで虫歯が到達していれば、神経を取る抜髄と呼ばれる治療を多くの歯科医師が行っております。
しかし近年の虫歯治療では、歯の神経まで虫歯が到達していても、細菌の感染した部位の神経を除去し、健康な神経は特殊な薬を使用し保護する事で、歯の神経を保存できる治療法が確立して参りました。これをMTAセメントを用いた直接歯髄覆髄、生活歯髄切断法と呼びます。
直接歯髄覆髄は歯髄を部分的にも除去することなく露出してしまった神経にMTAセメントで封鎖を図る方法です。生活歯髄切断法は細菌感染した部位の歯髄は取り除き、残った神経をMTAセメントで封鎖する方法となります。
これらの方法により歯の神経を残すことが可能なケースが増え、根の治療を回避できる可能性が高まります。
勿論、全てのケースで歯の神経を残せるわけではありません。神経の状態が良くいくつかの条件が揃っていること、さらにマイクロスコープと呼ばれる歯科用顕微鏡を駆使し神経の状態を注意深く観察すること、MTAセメントと呼ばれる歯の神経部を封鎖するための保険適用外のセメントを使用する事が条件となります。
日本では保険治療でこの最新の治療を行う事はできませんが、恐らく日本でも神経を残す治療は今後スタンダートになっていくはずです。世界的に見て、これらの手技や治療用の材料の研究は、非常に力が注がれている分野の一つとなっております。
歯の神経を残す治療は保険治療では行えない？
１番の問題は保険診療で最高の治療を行う事ができない事にあります。
直接覆髄やマイクロエンド（ラバーダムや顕微鏡を駆使した根管治療）を行うと必要な治療時間や、使用する材料のコストが保険収入を上回ってしまい、ボランティアどころか大幅な赤字となってしまいます。
我々保険医は限られた予算の中、限られたルールの中でしか保険診療を行う事ができません。保険治療の制約下では従来通りのやり方でしか治療を行う前提がルールとして存在し、それを厳守しなければなりません。
ですから、保険治療では神経が大幅に露出してしまった歯の神経は、本来治療の制約が無ければ残せるケースでも従来通りの治療法で神経を取る治療（抜髄）を行わなければなりません。もちろん保険治療で行う歯の神経を取り除く治療も近年大きく進歩しております。保険治療だからと言って悲観するのでは無く、当院では保険の治療の中でできる限りの事を行い診療しておりますので、安心して治療を受けて頂きたいと思います。
NSデンタルオフィスでは保険の治療ではその決められらルール内で最高の治療を、自費の治療をご希望の場合は世界基準の最新の歯科医療を提供させて頂きます。どちらの治療もできる限り歯を削らず保存するよう努めることは共通しております（MI（ミニマムインターバーション）と呼ばれる）。
歯の治療も細部に神は宿ります。ベストな治療を受けたい患者様には自費治療での虫歯治療・根管治療をお勧め致します。
自費治療での虫歯治療・根管治療をご希望の患者様へのお願い
自費での歯の神経を残す治療やマイクロスコープでの精密根管治療をご希望の方は初診の際にお時間を長く頂く必要がございます。自費治療での虫歯治療を希望と予約の際にお伝えください。
緊急のケースでご来院された場合、やむなく通常の治療にて応急処置を行い、その後自費治療に移行させて頂くケースもございますし、相談という形でまずはお話しだけでもさせて頂く事も可能となっております。
歯を可能な限り抜かないためにはどうする？
NSデンタルオフィスでは歯をできる限り抜かないような治療を行っております。現実的な問題として歯を抜くかどうかの判断は歯科医師の先生によってかなりの差があります。
どのような違いがそうさせるのでしょうか。実は適切な抜歯の判断ができるかどうかは多くの部分が歯医者の技術、知識に依存しています。残せないと言われた歯でもしっかりとした知識と技術を学んでいれば残せるケースが沢山あるように感じております。
また、残せる歯を残す事、残せずに周りに迷惑をかけてしまう歯をしっかりと抜歯する事はセットで考えられなければなりません。
残せる歯を残せないと診断し、抜歯となってしまうケースも問題はありますが、早く抜かないと様々な悪影響を及ぼすような歯を、歯を抜かない医院と謳って抜かない事も問題となります。
この判断基準をしっかりと持っているかどうかで患者様の抜く・抜かないが決められていきますので、しっかりとした根拠を持った治療を行う事重要であり、抜かない＝良い歯科医師とは簡単にならないと言う事は患者様に知っておいて頂きたい所でございます。
ですから、患者様はご自身で先生のお話しを聞き、本当に今の担当医の先生の判断が妥当な理由かどうかを判断しなければなりません。これは非常に難しい状況です。NSデンタルオフィスにはセカンドオピニオン制度がございますので、抜歯という診断を受け入れるべきかどうかのご相談に乗らせて頂いております。
当院でチャレンジしていく代表的なケース
まず一つ目は根管治療（歯の根の治療）を他院で行ったが腫れが改善しないケース。根の治療の成否は術者の技術に依存する要素が大きいため、まずは当院にて根の治療を再度行います。それでも治癒しなければ外科的なアプローチを行い炎症の改善を図ります。当院の技術レベルで最善な治療を短期間（これ大切です）で尽くしたにも関わらず結果が出なければ抜歯を考えます。患者様には根の治療は術者の技術力が大切だという事を知っておいて頂ければと思います。
二つ目は歯に穴が開いてしまったというケース（パーフォレーション）。MTAセメントと呼ばれるセメントを使用し封鎖することで治癒する可能性があります。しかし保険診療でMTAセメントを使用する事ができないため、保険診療で行う場合は根の分割により対処するケースもございます。
三つ目は適切な歯周病治療が行われていないケース。しっかりとした歯周病治療を行うことで、諦めていた歯でも安定してくるケースがございます。薬を飲むだけで歯周病を治すなどという根拠の薄い治療や歯肉縁上歯石（歯茎の上に乗っ方歯石）のみを除去し踏み込んだ治療を行わない表面的な治療に惑わされず、世界的な歯周病学会にて優秀な先生方が議論を尽くした歯周病のガイドラインに沿って治療を行う必要があります。
歯医者の先生は患者さんに良くなって頂きたいという強い意志を皆さんもっていらっしゃいます。浜松の歯科医師会にて様々な先生を見ていてもそれは間違いありません。
私も全ての分野で最高の知識や技術を持っているわけではなく、他院の先生が得意な分野も当然存在すると思いますし、全ての分野で完璧な知識と技術を得ることは日進月歩で進化する歯科治療では実質不可能でもあります。
とは言え、日々勉強をする事でしか患者様に良い医療を提供する事はできないため、NSデンタルオフィスではその中でも患者様の歯の寿命にダイレクトに関係してくる分野に比重を置き、日々の診療に生かしております。
NSデンタルオフィスの精密根管治療についてはこちらをご覧ください
NSデンタルオフィスに任せておけば残せる歯を何とか残して貰える。そう患者様に仰って頂ける事に仕事のやりがいを感じます
歯科治療は痛いというイメージといった怖いという不安を感じる方は非常に多いと思います。せめてこの歯科医院に治療の事は任せておけば安心できると皆様に仰って頂けるようにNSデンタルオフィスでは治療を提供させて頂きます。
歯を極力残すための自費治療をご希望の方へのお願い
NSデンタルオフィスでは保険治療でも、自費治療でも可能な限り歯を残す、神経を残す治療を行っておりますが、やはり自費治療での虫歯や根の治療の方が使用できる薬の種類、お取りできる診察時間等様々な面で出来る治療の範囲が広くなります。
自費治療による虫歯治療、根の治療をご希望の方は予約の際にそのように仰って頂きご予約をお取り頂くようお願い申し上げます。
