口腔外科(口腔粘膜疾患)

浜松市のデンタルオフィスは口腔外科に強い歯科医院です。お口の中に出現する代表的な口腔粘膜疾患をまとめました。

このような病気は一般開業医では治療を行う事ができないケースが多く、確定診断のために高度医療機関へと紹介させて頂きます。

口内炎に関してはこちらの記事にて解説しております。

白板症

お口の中の粘膜に見られる白色の病変です。舌や頬粘膜、歯肉などに認められることがあります。前癌病変の代表的なものとされており、およそ5%程度が癌化するため切除したり、経過を注意深く観察して行く必要があります。


扁平苔癬

皮膚や粘膜にできる角化性の慢性炎症性病変です。頬粘膜に多く認められ、白い粘膜の角化が見られ、周囲に発赤が認められます。接触痛や刺激痛が認められる事があります。まれに癌化する事があります。

ステロイド薬で治療を行ったり、金属アレルギーが原因の場合は金属の被せ物や詰め物を除去します。


紅板症

舌や歯肉等の口腔粘膜に認められる、表面滑沢な赤色班。紅板症は癌化する頻度が高く、50%程度が癌化すると言われています。大抵の場合は外科的に切除してしまいます。


口腔カンジダ症

カンジダ・アルビカンスと呼ばれる真菌によって起こるお口の中の感染症です。味覚障害や痛みの原因となっている場合があります。

急性型と慢性型に分類され、急性型は乳白色だったり灰白色の斑点状だったり線状の白苔が粘膜表面に付着します。ガーゼ等で拭うと剥離してきます。

病変が慢性的に移行すると白苔は剥離しにくく、上皮の肥厚を伴うようになります。

抗真菌薬を含むうがい薬や内服により治療を行います。


Fordyce斑

口腔粘膜にできる異所性皮脂腺であり、加齢により顕著化する事があります。
基本的に問題は無いため治療の必要はありません。


乳頭腫

口腔粘膜の上皮が直下に存在する結合組織を伴って外向性に増殖した良性腫瘍。ヒトパピローマウイルスの感染が関与していると考えられている。


ヘルペス性口内炎

単純性ヘルペスウイルスへの感染で、基本的に症状がでませんが、まれにヘルペス性口内炎と言う形で症状が出現する事があります。小児に多いですが、大人でもまれに発症します。


手足口病

コックサッキーA16、エンテロウイルス71への感染で口腔内に水泡が出現し、それが破れる事でアフタ様病変となる。手や足にも小水疱が出現するため手足口病という名で知られる。

殆どの場合は小児に発症する。歯科より小児科を受診しましょう。特に治療は必要ないが、症状がひどい場合は対処療法を行います。


黒毛舌

舌の糸状乳頭と呼ばれる部分が角化し黒色に着色し、毛状を呈した状態。抗菌薬の長期服用や全身の状態の変化により菌交代現象の結果色素を産生する菌が優位になって起こると考えられている。

薬剤を変更したり、口腔清掃により消失する。


下顎隆起

下顎の骨が局所的に急激に大きくなってしまった疾患。原因は歯ぎしりや食いしばり、遺伝的要素だと考えられています。治療は必要ないケースが殆どですが、発音障害が生じてしまったり、入れ歯が必要な方で入れ歯の使用が困難となる場合、外科的に切除しなければならないケースがあります。


舌ガン

舌の前方3分の2の部位にできたガンを舌ガンと呼びます。早い段階でリンパ節への転移をきたし、急速に進行するケースもあるため早期の対応が求められます。


類天疱瘡(るいてんぽうそう)

血液中に表皮と真皮の境となる基底膜部に対する自己抗体ができ、それが基底膜を攻撃してしまう事で表皮と真皮の接着が悪くなり、水疱を形成します。

治療はステロイド内服が一般的に行われます。


サイナストラクト

神経の死んでいる歯の内部に細菌が増殖し、それが根の先端から骨の方感染し炎症を引き起こした結果、顎の骨を溶かします。その中で膿が溜まり、その膿の逃げ道が歯茎を突き破ってできたものがサイナストラクトと呼ばれます。

根管治療が必要となります。

当院の根管治療について


まとめ

まだまだお口の粘膜にできる粘膜疾患は多数存在します。高度医療機関は基本的に紹介状を持った患者さんしか受け入れていないため、まずは当院を受診頂き、紹介する疾患の可能性があるかを診断させて頂きます。

当院から紹介実績のある高度医療機関は以下の医療機関となります。

浜松医科大学付属病院

聖隷浜松病院

磐田市立総合病院

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