歯ぎしりがよくない3つの理由

歯ぎしりする男性

歯ぎしりがよくない3つの理由


①歯ぎしりによって歯が割れてしまい抜歯になる事がある

歯ぎしりによって歯が割れてしまい、根まで割れてしまう(歯根破折)と歯を抜歯せざる得なくなります。歯ぎしりが原因で歯を失った方はそのような経験が無い方と比較して、その後も他の歯に歯が割れるトラブルが起こりやすい事が知られています。

②歯ぎしりは睡眠時無呼吸症候群の方に多いため、睡眠時無呼吸症候群やその予備軍の可能性がある

閉塞性の睡眠時無呼吸症候群の方は、強い歯ぎしりの症状を持つ方と通常の方え比較した時に、3倍程度も歯ぎしり症状を持つ方の方が割合が多い事がわかっています。

睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気や集中力の極端な低下につながるため注意が必要です。

③歯ぎしりによって歯と詰め物の間に亀裂が入り虫歯になりやすい

歯科の虫歯予防と言えば、歯磨きの精度と食生活ばかりに注目されがちですが、実は虫歯になりやすい方のもう一つの原因として歯ぎしりが関係しています。

詰め物による治療を行った歯は詰め物の強度と歯の強度に差が生じてしまうため、歯ぎしりの力がかかる事で歯に細かいクラックとよばれる亀裂が生じてしまいます。この亀裂内から細菌が侵入してしまうと歯磨きで掃除する事ができなくなる事から虫歯の原因になると近年考えられています。

歯ぎしりについて理解する


歯科の疾患で最も怖いのが力によるトラブルと言われています。
歯が割れてしまったらどんなに日頃からしっかりとした口腔ケアをしていたとしても抜歯となってしまいます。統計的にも力によるトラブルで歯を失った経験がある方は、その後も力によって別の歯が割れてしまったり、痛みが出たりと将来のお口の状態が虫歯や歯周病でお困りの方と比較して非常に良くないという事がわかっております。

ですが、私達歯科医師から見て明らかに歯ぎしりによって歯が削れている方でもご自身が歯ぎしりがあると自覚していらっしゃる患者さんは非常に少なく、殆どの方が自分の歯が歯ぎしりによって危険に晒されている事自体に気づいていません。

歯ぎしりの原因


実を言うと歯ぎしりの原因は未だに全貌が解明されておらず、睡眠の質の低下や、ストレス、生活習慣と様々な要素から影響を受けていると考えられてはいるものの何の目的で私達人間が歯ぎしりを行っているのかもわかっておりません。

歯ぎしりによるトラブルを可能な限り防ぐには


歯ぎしりのトラブルでお悩みの方の代表的な予防策として、ナイトガード(睡眠時用マウスピース)を使用することをお勧め致します。
マウスピースを使用した方が良いかは歯科医師が判断し、使用した方が良い方に関しては保険適用で5000円程度で作成する事が可能です。

マウスピース(スプリント)

歯ぎしりはボトックス注射で予防できる可能性も


歯に生じる大きな力は、外傷性咬合と呼ばれる歯や歯の周辺の組織を破壊する因子となる事があります。さらには顎関節症や歯の摩耗、セラミック等の詰め物を破壊してしまったり、歯の根っこを割ってしまったりと沢山のお口の中の原因となっております。

しかし、歯ぎしりを適切な力へとコントロール下に置く事は難しく、対処療法として歯科医院ではスプリント(ナイトガード)が用いられております。

そんな中、近年ボツリヌス毒素が注目を集めています。

ボツリヌス毒素は、神経と筋肉の接する部位において、筋肉の収集を抑制する事が知られており、様々な筋肉の痙攣の抑制に使用されております。歯科の分野においては歯ぎしりに使用されており、近年は美容においてしわ取りなどにも利用されております。

しかしながら、その効果や治療法はベールに包まれた部分が非常に多いものでした。

これに関してですが、2020年に最新の権威性の高い論文が発表されておりますのでご紹介致します。

The effect of botulinum toxin injections on bruxism: A systematic review. 

という題名の論文で、Ågren M, Sahin C, Pettersson M. らによって書かれております。

結論だけ申し上げますと、ボツリヌス菌のブラキシズムの抑制に関する効果は現在入手できる論文から結論づける事は困難ではあるが、しかし様々な論文で効果は実証されているので、更なる研究を行う事で効果を証明できる可能性がある

となっております。これは今現在は研究の過程で結論づけるほどのデータ量が集まっていないが、今後研究を行っていけば、効果がある事が認められる可能性が高いのではないかと考えられます。

現状歯科の治療では歯ぎしりでお困りの方の根本的な解決は不可能であり、効果がある可能性があるのであれば、ボトックス注射にチャレンジする事は選択肢のひとつに成り得るのではないでしょうか。

近接する高田眼科にて瞼に関するボトックス注射を行っているとの事ですが、歯ぎしりでお悩みの方にも咬筋に関するボトックス注射も可能との事です。問題を抱え長年悩んでいる方は1度受診してみる事をお勧め致します。↓クリック

高田眼科


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